「国産デニム」という名前が各メディアの影響力によって、徐々に認知され始めてきました。
今回はその中でも
ジーンズマニア達が熱狂する「サムライジーンズ」についてご紹介します。
目次
1.サムライジーンズとは?
2.サムライジーンズの成り立ち
3.サムライジーンズ定番モデル
4.まとめ
1.サムライジーンズとは?
ヘビーオンスデニム(15~24oz)のバリエーションが多いことで知られるサムライジーンズ。
厚手の生地で織られたジーンズが多い為、耐久性が高いデニムを販売しています。
ですが「ただ厚手のジーンズを作りました!」という安易な物ではなく、
ボタン、リベット、スレーキ等、細部にこだわったディティール、
全体にヴィンテージの雰囲気を兼ね備えており、ジーンズマニア層からの支持も高い。
人気は日本に留まらず、諸外国にもその人気が広がり、
近年ではサムライジーンズを買う為だけに日本へ来日する外国人観光客も増えている。
サムライジーンズのコンセプトは「穿く人と作る人は一心同体」。
正に言葉の通り、穿き手と作り手の距離が近い体制を、
設立当初から維持している数少ないないメーカーの一つ。
消費者からリクエストがあったアイディアを反映させたジーンズを販売するなど、
サムライジーンズを穿く人達との信頼関係を大切にしている。
そんな穿き手の支持を多く獲得しているサムライジーンズであるが、
なにより色落ちにもこだっており、
アタリ、 縦落ちがしやすいよう製造工程で調整している。
約1年ほどで経年変化が楽しめるようになっていることも
サムライジーンズの人気の一つである。
2.サムライジーンズの成り立ち
元古着ショップのオーナーで、現サムライジーンズ代表の野上社長が立ち上げたブランド。
1998年大阪で誕生したサムライジーンズの第一号モデルは「S510XX」。
当時では珍しかった15ozのセルビッジデニムを展開する。
その後、1年間限定の生産商品を打ち出したり、1ヶ月ごとに新作モデルを発表したりと、
消費者と一緒に楽しんで企画を打ち出していることも特徴。
また、野上社長の趣味から派生したブランド、
「サムライ自動車倶楽部」「サムライ二輪自動車倶楽部」「サムライ飛行機倶楽部」「サムライ魚釣倶楽部」などブランドの立ち上げも多く手掛けている。
野上社長のまっすぐで熱意ある人柄が消費者の人達からも支持されており、
一緒にスナップ写真を撮るなど、サムライジーンズのブランドとともに
「サムライジーンズ=野上社長」の方程式が出来つつある。
3.サムライジーンズ定番モデル
倭(ヤマト)モデル
2008年に登場した倭(ヤマト)モデル。
三重県の不断桜をモチーフにした倭専用の「さくら」をボタン、リベットに採用。
表面的には見えない下糸などにサムライジーンズ独自の技術を駆使しており、
日本人の慎ましやかな心を再現している。
また、サムライジーンズの中で一番細いモデルのS003jpも倭(ヤマト)モデルである。
S003JP/サムライジーンズ
侍(サムライ)モデル
セルビッチが通常の赤耳ではなく、銀色のラメ装飾された糸を使用。
サムライの刀をイメージした「刀耳(かたなみみ)」が特徴。
芯の白い部分はアタリの付きやすいように調整。
織機でジーンズを織る際にも、テンション(織る速度)を強く掛け、
糸の打ち込みを最大限に設定。
S510XX19ozを始め、サムライジーンズを代表するモデルが多い。
S510XX19oz/サムライジーンズ
零(ゼロ)モデル
硬い質感のムラ糸を使用し、旧式力織機で弱くテンション織りした零モデル。
ヘビーオンスであるのに、今までにない色落ちと穿き心地の良さが人気。
また、赤耳ラメ耳の通称「武士耳セルビッチ」も特徴の一つ。
ヴィンテージレプリカデニム好きにも数多く支持されているモデルである。
S5000VXなどの定番を始め、
ストレートの他にもブーツカットといった異なるシルエットも存在しており、
非常に人気が高いモデル。
S5000VX/サムライジーンズ
刃(ジン)モデル
左綾織りならではの柔らかさとサムライジーンズのムラ、ザラ感が組み合わされた
存在感ある一品となっている。
左綾にすることで、糸をさらに締める方向に力が掛かるため、
縦にきれいな色落ちが現れる。
S0110XJIIは左綾、青ラメセルビッチの通称「剣士耳(けんしみみ)」を採用。
S0110XJII/サムライジーンズ
芸者(ゲイシャ)モデル
女性らしい見え方にこだわった女性の為のシリーズ。
小尻効果を高めるよう、ポケットの大きさや付け位置も、
ヒップの見え方を考慮した設計モデル。
他にはない硬質ヘビーデニムとしても楽しめる芸者シリーズは
女性ファンの熱い声に応えたモデルとなっている。
GA0510LXX IIはローライズのスリムストレート、GA0512LXXはローライズのブーツカット、
GA0513LXXはベルボトム、と普段着用するスタイルによってモデルを選ぶことができる。
GA05110XX II/サムライジーンズ
4.まとめ
サムライジーンズの魅力はヘビーオンスデニムに加え、
サムライの職人魂がジーンズの至る部分に散りばめられているところにある。
これから色落ちを始めようとする方や
重厚感ある男らしいデニムを探しているなら、
サムライジーンズのヘビーオンスデニムにぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。