A Look at Dyes in Two Parts, Pt. II

前回に続き、まだまだインディゴについて語りきれてないのでパート2です。今日は違う染料の事も話していきたいと思います。染料には主流が3つありますがその内の1つが天然のインディゴ、そして硫黄とインダスレンという染料です。余談ですが実は泥から出来ている染料というのもあります。

まずインディゴという魅力的な染料があるのになんで他の染料も使うの?こんな疑問が浮かんできそうです。それには数えきれないほどの理由がありますが、まずなぜ他の染料も特別かを話していきたいと思います。

最初に言いたいのは生地や何かを染色する力があるという本質自体が特別です。インディゴ染料は2つの種類に別れます。私達の天然インディゴと様々な色がある化学的なインディゴ。

インディゴは当時最も効果的な青い染料としてインドからすごい勢いで東南アジアにも拡がりダイピットと呼ばれるシルクなどを染めていた場所はよく見かけられるようになっていきました。その後、ラテン語の話されていた地中海や中東あたりまで商人や貿易商などによって拡がりました。

写真は現代のダイピットです。

(source: zady.com)
(source: zady.com)

これは染料の栽培労働者が集中し過ぎてしまうまで何世紀も続き、昔はブルー・ゴールドと呼ばれていて値段が驚くほど高かったそうです。そして日本でも江戸時代にロープや綿を染めるのに使うのが流行となりました。しかし西洋にもこれが拡がりインディゴは需要が一気に高まり供給が間に合わなくなります。1897年から1914年までの間に輸入されていたインディゴは2万トンからなんと1,000トンにまで減ってしまうのです。

世界的なインディゴフィーバーによって変化の必要が差し迫っていました。

天然インディゴ生産に赤字の影が見え、19世紀半ばにドイツの科学者は代替品となるものの開発を始めました。そしてその後20年の間にインディゴの化学的構造が判明されましたが当時、オーガニックのインディゴの複製はとても難しったようです。このように天然のインディゴと化学の関係は興味深いものです。ダイオキシダイズという緑からインディゴのあの藍色に変わっていく現象はとても綺麗なので是非ググッてみてください。インディゴの塊みたいなのもとても美しいです。

(source: naturalindigo.com)
(source: naturalindigo.com)

インディゴは1897年までに様々な新しい染色方法が開発されてきました。例えばインディゴは水溶性ではないので水に溶けやすくするための薬品を一緒に入れなければなりませんでした。そういった経緯もあり、2人のドイツの科学者が合成インディゴの生産を実現し、それは世に広まっていきました。しかしやっぱり天然のインディゴは違います。比べてみても合成より淡く、柔らかく「地球らしさ」のようなものを感じますし、天然は生地の核の部分まで染め上げ、生地を頑丈にそして色の寿命を延ばすのでPure BlueStudio D’Artisan, ONIなどのブランドと比べると違いがわかると思います。

これが日本製ジーンズの代表格、PBJの天然インディゴを使ったジーンズです。

(source: purebluejapan.jp)
(source: purebluejapan.jp)

合成インディゴを使った多くのブランドのジーンズももちろんそれぞれの美しさがあります。色落ちしやすい傾向があり、それを好む人々もいっぱいいます。The Flat Headというブランドみたいにロープで何回も染めたジーンズはもはや黒色です!さらにMomotaro02シリーズ(私達の最近のコラボ商品です)は黒の横糸を合成のインディゴと組み合わせ、色落ちの際に高いコントラストが出るようになっています。またPBJXX-020は糸が核の部分までコバルトに染めてあり色が落ちる時に銀河のよう色が広がっていくそうで早く履きつぶした物を見てみたい限りです!

硫黄染料の使ってあるデニムもよく見かけます。硫黄は従来のインディゴより色が早く染まる特徴を持っています。やっぱり硫黄なので最初は少し洞窟のような匂いがしますがこれが使われているブランドにSamuraiJapan Blueなどがあります。主にブラック系のジーンズに使われていますね。

この写真のブラックジーンズは私の私物です。

The source is the writer's own :)
The source is the writer’s own 🙂

実は私達のお気に入りブランドが硫黄染料を使ったブラック系のジーンズを新しく開発するらしいのですがこれまでと全く違った一品になるみたいですよ。待ちきれないですね。

よく染めすぎているデニムも見かけますね。ブラックデニムなどは青を染めすぎて出来た色です。最近Big Johnから出たハイコントラストを出すジーンズはまさにそんなデニムです。PBJMomotaroも同様で、特にMomotaroからは茶色の横糸を使ったものが出ており、それは鮮やかな色の落ち方を生み出し馴染みのある雰囲気を出してくれるようです。一方、ONIBEシリーズには綿を茶色に染めるために泥を使っているそうです。漂白されてない綿を使いワイルド感のある見た目とハイコントラストな色落ちを表現しています。

写真はFullcount1109ICというモデルです。横糸の縫い目半分がインディゴになってます。

(source: http://fjb.kaskus.co.id/)
(source: http://fjb.kaskus.co.id/)

最後の染料はPBJの使っているインダスレンという特別な染料でミリタリーユニフォームなどに用いられ高い耐久性があり色がとても落ちにくく酸化や漂白もしにくいと言われています。PBJからはNC-011BKという正真正銘のインダスレンを使ったブラックジーンズが出ています。

これらのようにデニムと染料はとても奥が深いですね。そして、まだまだこれから新しいものが出てくるデニム業界の未来は明るいと思います!


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