桃太郎ジーンズと東京のビンテージブーツメーカーのMONAD(モナド)がコラボをデニミオにて発売。インスタグラムでindigoshrimp として、もしくは ブログ で有名なMike(マイク)さんがこちらのブーツのレビューをしてくれました:
今までデニムとかっこいいブーツが融合して最高にかっこいいブーツになるってことを想像したことはあるかい?
仮にお互いが寄り添って、そのようなことが実現したとしたら?
今回は僕が手に入れた面白いブーツを紹介しよう;
ボタンブーツ!!デニムのボタンブーツだ!!
東京の靴メーカーのMONADとジーンズメーカー桃太郎ジーンズのユニークなコラボレーション。
今までブーツをボタンで締めたことある?
僕はもちろんないね。さあ見ていこう!!
外観は?
MONADは半世紀に渡って紳士靴を作っていた工房の転換を試みた新しいワークブーツブランド。桃太郎ジーンズと共同制作して、デニムを使ったブーツラインをつくったんだ。
桃太郎ジーンズはその一方で、僕の読者には紹介するまでもないけど、ジャパンブルーグループの一番のメインラインだ。
今回のコラボレーションでは2つのスタイルのブーツがリリースされた。ペコスタイルブーツ、そしてカップトゥに、黒とブラウンの2カラー。僕はブラウンのクロムエクセル革のクオーターブローグブーツを購入。
トップ部には岡山県の桃太郎ジーンズが作ったジーンズ生地が。下部は人気上昇中の東京の革靴工房MONADが作成。
現代のボタンブーツは19世紀イギリスのアンクルブーツを歴史に持ち、今でも稀に見られる。 ドレスシューズの雰囲気も保ちながらカスタムされている。この特徴的なブーツは…おそらく中世のアメリカ的技法だろうか…とにかくこんなブーツ見たことない。
着用感とシルエットは?
ボタンブーツというのを除いても、MONAD x 桃太郎ブーツは充分にワークブーツとしてのつま先の形や着用感を満たしている。
他の日本製のワークブーツのように、つま先は高く反りが強い。
つま先は広いが、他のワークブーツと比べて広すぎることはない。つま先になるにつれて徐々に細くなっている。
くるぶし部分でも、かなり快適。デニム生地が15.7オンスで少し生地としては厚いが、それを忘れるくらい快適である。
少し慣れるのに数日かかるが、一週間履いていれば、完璧に靴が慣れてくれる。
トップ部分は普通のブーツに比べるときつく感じるかもしれないが、逆にそれがシルエットを調整してくれる。もちろんこんなタイトな着用感は革じゃ再現できない。
全体としてシルエットは最初から最後まで洗練している。
レザーは?デニムは?
ブラウンのクロムエクセルレザーはホーウィン社のもの。 重要な点はクロムエクセル革がフルグレインレザーであり、何度もなめされ、磨き上げられた革であるということ。この革はなめされしっかりと栄養たっぷりであるため、防水効果もある。
クロムエクセルはピッカピカにエイジングするわけではないしもちろん傷も付きやすい。時間が経てば傷だらけになってしまうが、何度も手入れをすれば簡単に復活するのがいいところ。
クロムエクセル革はワークウェアやデニム黎明期に人気になり、いまではアメリカファッションの象徴にもなっているかもしれない。多くの日本人や韓国のブーツメーカーが利用しているのを見ると人気は続いているのがわかる。クロムエクセル革はとてもいいワークレザーであり、とてもいいワークブーツを作ることを可能にするのである。
デニム生地に関しても忘れちゃいけない。このインディゴツイル生地はジンバブエコットンからのELSコットンとして生まれ、ロープ染色され、狭い織り機で15.7オンス生地として織られた。
実際には”出陣”モデルに使われる生地。当たり前だけどよく色落ちするでしょう?
ブーツの内側は桃太郎の迷彩柄ヘリンボーン生地。
どうなってるのこのブーツ?
このブーツは2つの地で作られている。トップ部は岡山の桃太郎の工場、下部が東京のMONADの工房。
トップ部は桃太郎がジーンズで使う機械を使って、ジーンズを作るように製造。厚く黄色い糸は丁寧に縫われ、異なるパーツを合わせて、革の巻テープを付けてブーツの端を完成させている。
デニムのつくりは桃太郎の通常のデニムと同じくらいとてもキレイ。かわいい桃タグもある!
その他ディティールは以下の通り
バータックにプルタブ(ベルトループみたい)
単針に双針ステッチ
デニム生地が作り終わったら、今度はそれらが東京に送られ、東京で下の靴部分が作られる。 均一な双針が同じペースで縫われる. 装飾されたトゥカップは厚いクロムエクセル革が使われているにもかかわらずとてもキレイ。
クロムエクセル革は扱いづらい革。多くのブランドは雑に扱ってしまって傷があったりする(北アメリカのブーツメーカーでその経験をした。)
ほっ。そんな心配は必要なかったみたいだ。
端はしっかりとラウンドし磨かれている。
グッドイヤーウェルト製法もキレイに仕上がっている。
ウエルトの端からの間隔は一定であり、ステッチの長さは均等である。
ウエルトに沿った変な汚れや傷もなし。
全体としてジーンズの作成、ブーツメイキングも素晴らしい出来である。疑いようもない日本製がつく良い製品であるのはもちろんであるが、その質は差別化できるものであり、間違いなく良い商品であることがわかる。
ソールは?
付属品はもちろんよいクオリティ。
結果的にいうと、誰もこのコラボのようにボタンやジップを作れないと思う。
5ボタンは”銅丹レーベル”ジーンズで使われるボタン。桃がどのボタンにもある。
ジッパー部分は革に接するように作られている。ジッパーは質がよく、メタルジップに桃があるようにカスタマイズされている。
ニトリルコルクソールとCat’s Pawヒールがアウトソールをつくる。
ローリングダブトリオなどでワークブーツで知られているブーツ工房からこの企画のためにソールを借りて作成される。
MONADはソールをオリジナルのものにカスタマイズ。
Cat’s Pawソールはヒールで猫をアピール。
総じて、MONAD x 桃太郎ボタンブーツに使用されているモノは、トップクラスだと感じました!
僕の感想
まずはじめに言わなくちゃいけないのは、このボタンブーツのビジュアルは買わずにはいられなかったってこと!
今まで持っているシューズの群を抜いて、多くの女性の同僚の目をひいたのはこのブーツだ。 女性たちはこのブーツについてはめちゃくちゃ褒めていましたが、私の他のブーツは注意すら引いたことがなかった。 インスタグラムでも最もいいねが多かったのがこの商品。
それを置いても, MONAD x 桃太郎のコラボブーツはコンセプトとデザインにおいて大変素晴らしいものを作ったと思う。リスキーなコラボもあるけど、これは絶対に売れる。
デニム生地を使ったり、ジッパーだったり、つま先の形やらソールやらで多くのボタンブーツの既成概念をぶち壊したんじゃないだろうか。
デニムやワークブーツが趣味の方からしたら、このブーツは確実に予想もしない商品だよね。 ワークウェアのファンは普通ボタンブーツを履かない。そして履く人は大体利便性などを気にしてクローゼットの中。セオリーだとワークウェアとボタンブーツは結びつかない。 誰も持たないだろうけど、僕はこれがとても気に入った。
ワークウェア主義に従えば、このシューズは快適だし穿きやすい。ジッパー式の側面は、ボタンフックを使用する必要性を否定し、このブーツを着用して取り外すプロセスをはるかに簡単にする。 デニムは、ボタンブーツで通常見られるツイードや他のジャケット生地と比べて、キレイに優雅に色落ちし、衣服が摩耗して魅力的に見えるようになる。 そしてソールは革よりも歩くことを助けてくれる。
全てを考え、ルールは壊されたと思う。このブーツは既成の価値観よりもいいものである。
僕の個人的な好みとしては、革のミッドソールの部分を追加し、クロムエクセル革をホーウィーン社エセックス/ ダブリンレザーに置き換えることです。 しかしこれはブーツをもう少し高価にしてしまう。
デニミオで48000円。 このコラボレーションブーツは企画に比べればかなり安いと感じた。僕はまだ若いブランドのMONADのエントリー商品として充分の値段だと思う。もし日本デニムやワークブーツのファンなら、あなたのコレクションの一つに加えることに値するものだ。
僕はMONADに別生地でのボタンブーツをつくってほしいな。14オンスのダック生地とか、黒のホースハイドとかね?
デニミオでMONADの別モデルも見てみよう!
店舗のご紹介
デニミオは在庫4000本以上を取り揃える国産デニム専門店!
横浜に近い方、ネットでみた商品を目で確かめたい方、観光で来ている方、ぜひご来店下さい!