デニムの最大の特徴とも言える、色落ち。それは長い時間、自己とともにしなければ現れないもの。
しかし、その好みは多様化しています。 元のインディゴ色を長期間色落ちすることなく維持することを好んだりとか。逆に早くあの水色の色落ちを見たい!はっきりとしたアタリを付けたい!とか。 好みの一つでもある色落ちしにくいデニムは、スマートカジュアルやIVY(ジーンズとブレザーやシャツの組み合わせなど)にも適しています。
色落ちを完全にさせないということはほぼ不可能です。 インディゴは定義上、不安定な着色剤であり、最終的には「摩擦」で色が失われます。 色落ちに時間がかかるかもしれませんが、最終的なその仕上がりは絶妙なものです。
デニムの背景
様々なタイプの綿をデニムの製造に使用し、糸を多少ひねり、異なる染料を使用し、染料方法を工夫することで、様々なジーンズが出来上がります。
一般的には、より長い繊維を有する綿糸はひねりが少なく、そのため染料は綿繊維に芯まで深く浸透し、色自体が安定する。 結果的に色落ちが遅くなるわけです。その逆も存在し、短繊維の綿はしっかりとひねられ、最上層のみがで染色され、より速く色落ちします。
糸を染め上げる最も一般的な方法はロープ染色です。 この染色方法では、糸のコアは、いずれの場合も染められていないままであり、遅かれ早かれ色落ちが目立つようになる。
希少ではるかに手間のかかる染色法は、手塗り(いわゆる阿波正藍染め)です。
この方法は、天然藍を手で塗ることからなります。 この工程は非常に時間がかかります。 糸が徐々に飽和し藍色になるまで、染色および乾燥のサイクルを何度も繰り返す。 この場合、糸はほぼ完全に染まり、このようなジーンズの色落ちはほとんど現れません。 しかし、非常に希少なジーンズであることは確かです。
ゆっくりとした色落ちを楽しむジーンズ
次に、非常にゆっくりと色落ちするデニムをご紹介。 オリジナルのインディゴの色を保存したい場合は、ジーンズを数組持って交互に着用することをお勧めします。 こうすることにより、当たり前ですが色落ちは最小限に抑えられます。
Studio D’Artisan
日本のデニムの草分け的存在であるStudio D’Artisan社は、古典的な100シリーズがあります。 滑らかな質感を持っています。 糸自体は非常に深く染められています。 SDAジーンズは美しい色落ちをしますが、ゆっくりと時間がかかります。
STUDIO D’ARTISAN
SD-107 SUPER TIGHT STRAIGHT
SDAベストセラー。 細いカット、股上浅めのフィット、少しテーパードがかかったジーンズ。 デニムの密度は15オンス。
STUDIO D’ARTISAN
SD-103 15OZ TIGHT STRAIGHT
まったく同じデニム生地から作られていますが、まっすぐで幅の広めのカットです。
Momotaro Jeans
Momotaro Jeansには、いくつものシリーズからなる非常に幅広いジーンズあります。 デニムシリーズの銅丹レーベルは、ジンバブエ綿の最も長く柔らかい繊維で作られています。 したがって、染料は深く浸透し、安定した色合いです。肌ざわりが良く、着心地も良い感じ。
MOMOTARO JEANS
G017-MB COPPER LABEL14.7OZ DEEP COLORED SELVEDGE DENIM TIGHT STRAIGHT
ジーンズは細く、股上浅めのストレートカット。 スリムが好きな方にお勧めです。
MOMOTARO JEANS
G017-MZ “COPPER LABEL” 14.7OZ SELVEDGE DENIM TIGHT STRAIGHT ZIPPER FLY
ボタンではなくジッパーバージョンもある。
MOMOTARO JEANS
G019-MB ‘COPPER LABEL’ 14.7OZ SELVEDGE CLASSIC STRAIGHT
こちらは変わってクラシックなストレート。14.7オンス。かなり太めです。
MOMOTARO JEANS
G003-MB COPPER LABEL 14.7OZ CLASSIC INDIGO WIDE STRAIGHT BUTTON FLY
こちらもストレートですが、クラシックストレートよりかは細くなり、インディゴの色味は淡い色合いに。
MOMOTARO JEANS
G004-MB COPPER LABEL 14.7OZ CLASSIC INDIGO SLIM TAPERED BUTTON FLY
こちらのモデルはモダンなテーパードシルエット。自分の好みに合わせて銅丹レーベルは選択できるのがいいところ。
Skull Jeans
ほとんどのモデルで、Skull Jeansはピマのコットンを使用しています。 ご存知のように、非常に長い繊維です。 染料は深く浸透します。 そうすることで色味の濃いデニムが出来上がります。インディゴの元の色を維持しながら、長〜く着ることができます。
ストレートナローカット、股上は浅め。 ワタリが少し広めに作られているので、モモが太めのかたにおすすめです。
SKULL JEANS 5010XX 6X6 14.5OZ SLIM
ストレート。先程と違ってワタリも狭めのタイトフィットになります。
まとめ
いくつか、デニムの出来上がる背景、モデルを例にして、色落ちが遅いジーンズをご紹介しました。色落ちを完全に防ぐことは不可能ですが、ゆっくりと穿き込むことは可能です。また、濃い色のデニムは伝統的なクラシックなスタイルにぴったりです。参考になりましたら幸いです。
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