鬼デニムのが新しく出したモデル、「SHIN」生地。
インスタグラムでindigoshrimp として、もしくは ブログ で有名なMike(マイク)さんがこちらの鬼デニムのレビューをデニミオにしてくれました:
日本の最初のジーンズは、アメリカの工場、日本の縫製工場と日本の商社の三者のパートナーシップ関係のおかげであった(1965年、マルオ被服が”CANTON”として大石貿易が国産ジーンズ第1号となるジーンズが児島で生まれてから。)
大石氏は大石貿易の息子で、大石貿易が数十年で不振となったあと、彼自身のブランド「鬼デニム」を立ち上げることになるわけだ。尊敬されるべきデニムのレジェンドとなって、大石氏は多くの日本のデニム産業では考えのつかない(いい意味で)へんてこりんな生地やCRAZYなデニムの作り方を習得している。
生/セルビッチデニムのリバイバル以来、鬼デニムのジーンズは、世界で最も興味深い、最先端のデニムを一貫して作ってきた。他の日本のブランドはライフスタイル(オートバイのアイアンハートなど)などさまざまに焦点を当てていましたが、大石氏は自分のブランドに関して常に「生地」に重点を置いている。
僕が数十年前に初めて日本デニムに興味を持った頃を思い出すと、鬼デニムは2タイプ(赤鬼と青鬼)に生地選択ができたような気がする。10年以上たった今、鬼デニムはよりミニマムになり、モダンなシルエットになったけど、生地に感じては全く変わらない。
加えて、ここ数年で人気のデニムの一つである鬼シークレット・デニムが初めて2012年に発売。
20オンスのシークレット・デニムは、18/19オンスの前身と比較して、生地の品質のほとんどの面で大幅な向上が感じられた。 シークレット・デニムは他の日本のヘビーオンスのデニムと比較して快適で、よりザラザラしていた。そして今の今まで、この柔らかいヘビーウェイトを作れるブランドは出てきていない。
鬼デニムは黒バージョンから天然インディゴ、Tanukiとのコラボレーションまで、過去5年間でシークレットデニムでいくつかのバリエーションをだしている。 でも絶対に生地の構造は変えない。
そしてついに多くの試行錯誤を繰り替えし、大石氏は「SHIN」(新、真)シークレットデニムを次のステップとして発明した。
今回、SHINシークレットデニムについてご紹介。
122ZR-S リラックステーパードジーンズ !
今回の記事は生地についてメインにみていこう!
着用感
最近の鬼デニムはモダンなスタイルでとっても気に入っている。
このリラックステーパードはやや浅めの股上にお尻とワタリのゆとり、そしてとても強いテーパードが特徴。0日目 試し穿き ~
7インチの裾幅ではウエスト35のサイズに対して、裾の幅が狭い。 けれども、長い股下の長さがあるため、一度、一回または二回くらいロールアップにすると裾は7.5インチに近く、これはこれで良い感じ。
このジーンズは工場で洗い陰干しをしたワンウォッシュ。これから縮ませてフィットさせることはない。2日目、他の服とあわせる
サイズを35にした。34にもできるけど、僕のスタイルじゃないんだ。4日目ー完璧に馴染む!このデニムの性質上、馴染みは非常に速く、おしりから下の動きは、狭いテーパードと重い生地にもかかわらず、全くストレスはかからないままである。 詳細は下から!
生地
SHINシークレットデニムは通常のシークレットデニムに似ている。どちらも20オンスで、どちらもかなりゆるく編まれている。そして縦糸にピュアインディゴでロープ染色された糸を、横糸にベージュの糸を使用。 加えてどちらも生地にネップ感があり、スラブ生地である。
重い生地をゆるく編んでいるおかげで、20オンスなのにかなり柔らかい。
唯一の視覚的な違いとしては、SHINシークレット・デニムが、通常のものと比較して特定の条件下でより強い灰色がかった緑色をすること。
みなさんにこのSHINシークレットデニムが実は2%ポリウレタンが入っているとお伝えしたらどうでしょうか?
え、まって!?Indigoshrimpがストレッチデニム?え???
実際には、通常の100%コットンデニムとまったく同じように見える。最近感じるのはストレッチセルビッチデニムを作ることは、過去数年の間に日本のデニム業界で話題になっており、多くの工場や多くのブランドが作成を試みているということ。僕はPBJ、鬼デニム、Tanuki、ジャパン・ブルー・グループなど、多くのブランドがより実験的なアクションに参加しており、また生ジーンズが流行らない限り、業界では今後数年間で推すものがストレッチジーンズになるだろうと予測しているよ。
怪しいし外道だって言いたいんでしょ?
この記事は、まだ完全に終わったわけではありませんが、もう少しご紹介するので、僕についてきて。
シークレット・デニムはすべてのデニム職人の最先端を走っている。それは、日本のデニムを見る限り、最先端だと思う。手の感触や表面のテクスチャーはこれより良いものは今の所ない。でもヘビーウェイトの生地にはそのアレンジに限界があるでしょ? 詰まったコットンツイル生地だとデニムにドレープ感は現れない。それに加え、デニムっていうのはコーデュロイ生地などと比べても本当に快適なものだとは言えない(麻痺して快適だと思っちゃているけど)。この難点が着用感やデニムのスタイルというものを制限してしまうのも現実だよね。
あなたは美しい色調と面白い手触り&表面の外観を犠牲にすることなく、デニムをより快適にし、より自然にドレープ感をだすことはできる? これは先進的なブランドのいくつかが求めている問いであり、大石氏の答えは、織り糸に2%のポリウレタンを加えたシークレットデニムを作り直すことであった。従来のシークレット・デニム・縦糸は100%綿とロープで染められていましたが、ストレッチ素材を加えると快適性が増し、フィット感が増すという利点があります。
ここの新しいシークレット・デニムは、ポリウレタンが追加されたことではない。ストレッチデニムは結局新しいものではない。 そのトリックは、どのように生地そしてその芸術的な仕上がり、色落ちをこだわるかというところにあると思う。 ポリウレタンを縦糸のみに限定すること、また、多くのストレッチデニムとは対照的に、加熱のプロセスを通していないということから、この秘密のデニムに他の秘密があると確信しているよ…
僕が以前にも言及したように、ポリウレタンとは別に、より顕著なグリーン・キャストから離れても、素晴らしい出来だと思う。 その違いがわかるように引っ張って穿く時以外、視覚的には全く区別がつかない。
それに加えて鬼デニムはシークレットデニムよりも丈夫に作ってくれた…。
詳細
他の鬼デニムのモデルと同じように、122ZR-Sの鹿革パッチはいい感じ。パッチのデザインもここ数年のものを採用。
革は少し縮みがあり、工場で洗ったせいか雰囲気もある。
多くの鬼のモデル同様にレザーパッチ裏に織ネームがついている。
バックポケットのステッチも同様についている。ここ数年でこのアーチが徐々に狭くシャープになっているって知ってた?
バックポケットは斜めになっているので、穿いた時に水平に見える。
鬼デニムの隠しリベット、ボタンはカスタマイズされている。
ボタンフライはドーナツボタン。
打ち抜き銅リベットもしっかりしている。
隠しリベットはカスタマイズされた国産デニムで多く利用されているUNIVERSAL社のリベット。
ベルトループの幅は広めに作られており、頑丈。
近くでみてみるとベルトループの真ん中が膨らんでいるのがわかる。これはビンテージスタイルに見られる、色落ちのための仕上がり。
国産ジーンズにハイクオリティなディティールを見てきた。
でも、これはビンテージ時代のジーンズの再構築したレプリカジーンズではない。
縫製
122ZR-Sの縫製はきちんとしていて、正確な仕上がり。
この写真はワンウォッシュ後の縫製の写真。見た目そしてその縫線はとても自然である。
20オンスの生地が折り重なるポイントでもそのステッチはキレイに仕上がっている。
2種類の糸のみを使用しているように見えるが、それが結果的により洗練された見た目を作り上げている。
個人的には、チェインステッチには太めの糸を使用するのが好き。 しかし、ポリエステルコア糸が使用されているため、コットンと比較してポリエステル固有の強度を考慮すると、太い糸を使用する必要はないかな。
チェインステッチも完璧な仕上がり。
僕の感想
感想を述べる前に、僕(そしてこの趣味の多くの人たち)にとってストレッチデニムはむしろ論争の的になるのはわかってる。 今まで僕もストレッチ・セルビッチ・デニムが正しいとは思わなかったので、僕の意見だけではストレッチ・セルビッチ・デニムについて懐疑的な人がいるでしょう。
結局のところ、僕たちの生デニムの趣味は、時が重ねるにつれて進化し続けると思う。そういうことは必然的かつ不可避な変化の勢い。 2000年代半ばに初めてデニムに興味を持ち始めた僕から考えてみると、デニムの多くは今や劇的に異なっているよ。 ホワイトオーク閉鎖!?とか(笑)
デニムが15年後にどのように見えるのかは言うまでもないだろう。 おそらく、僕たちは独自のデニムを3Dプリントするのかな? 多分デニムはあらゆる面で綿より優れた全く新しい合成繊維で作られる?
ストレッチデニムは、セルビッチまたは生デニムの次のステップの1つを表すことができる。
かもしれない。
鬼デニムのSHINシークレットデニムの成功は、ストレッチ・セルビッチ・ストーリーの中心的なモデルになるだろう。間違いなく、 僕が聞いたところ、これらの122ZR-Sジーンズは日本国内の在庫から飛ぶように売れているが、国内での成功が西洋市場でも同様に一致するかどうかは疑問かな。
僕にとって、核心的な問は2つ :
なんで私はシークレットデニムに完全に満足しているのにSHINシークレット・デニムを着用しなければならないのですか?
なんで私はSHINシークレット・デニムを着用しなくてはいけないのですか?シークレット・デニムとの大きな違いはより快適なだけなのに?
今、僕はまだこれらの質問に完全に答えることはできない。 僕が実際にこれらのSHINシークレット・デニムジーンズを着用するには数ヶ月が必要。時間がたった今、耐久性と色落ちに関する疑問が残っている。
しかし、現時点では、僕はSHINシークレット・デニムは、より現代的なフィットと組み合わせて、100%コットンのデニムをはるかに超える快適さを提供すると思う。 僕の棚では、この122ZR-Sジーンズよりも快適な唯一のパンツは私のパジャマ(笑)。 この快適さだけで、将来僕はストレッチ・セルビッチ・デニムをもっと穿くきっかけを十分に引き出すことができると思う。
このストレッチ討論にかかわらず、あなたの好きな日本のデニムブランドから、ますます伸びるデニムを見られる。 PBJは既に1つのバージョンのストレッチをリリースしているし、Tanukiにも今年のリリースが予定されているそう。僕は業界関係者から、侍ジーンズがヘビーウェイト生地のストレッチを作っているかもしれないという噂を聞いているよ。
だから準備をしなきゃ!好きであれ嫌いであれ、ストレッチモデルはやってくる!
生地のことは置いておいて、2009年から2011年の間に作られた他の鬼デニムのモデルと比較して、ONI122ZR-Sリラックステーパードジーンズはカット、ディテールともに素晴らしい出来だよ。 もちろん、仕上がりに欠陥はありませんが、さまざまなヴィンテージディテールは省略されたkぽとにより、より合理化された美しさがあると思う。
鬼デニムはデニム業界において先進的。日本のデニム境界を広げることに焦点を当てているため、僕はこのブランドを賞賛するね。 これからは成長と革新を進める鬼デニムやTanukiのようなブランドだと思う。だってレプリカや再構築に重点を置いているモデルに比べて無限に面白いと感じていもん。 レプリカデニムはもちろんその場所を持っていますが、僕にとっては、この趣味をもって10年以上経った今、501のレプリカは少し古く感じてしまう。
とにかく、この記事を読むだけではなく、世界中の小売店で販売されているので、SHINシークレット・デニムを直接チェックして! デニミオでは、世界で最も幅広い品揃えの鬼デニムがあるよ。これらのシークレット・デニムジーンズは、デニミオで22,000円で販売。これは日本のデニムの驚異的な価値です。 ここでそれをチェックしてください。 ここクリックしてチェックだ!!